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大根の萎黄病 回避テスト。 [大根の萎黄病(フザリウム)]

連作障害回避テスト 大根萎黄病(フザリウム)
大根のフザリウム(萎黄病)の回避テストは3年以上の歳月が必要でした。
約30年前当時大根の産地であったK農協は、大根の萎黄病で壊滅的な打撃を受けていました。

当時のT野菜部長に「JA管内で、大根の萎黄病のテストをやらせてください。」と直談判すると、

部長は、「大手の薬メーカーも肥料メーカーも、しっぽを巻いて逃げて帰ったのに、君らみたいに若くて小さな会社が失敗したら、会社が潰れてしまうからやめといたほうがいい。」と心配してくれたのを覚えています。

テストは農協管轄でフザリウムの一番強いTさんがやってくれました。

結果として。2反の畑(ほぼ1本も出荷できないという圃場)で2年後9000本以上の大根を出荷する事が出来ました。

以下写真

JA久万 フザリュウム回避テスト 露口さん.png


その後もいろいろな圃場で4年5年6年と試験を継続してみて、実践的に土壌病原菌の繁殖を抑えるノウハウを少しづつ蓄積していきました。

以下写真

R2年2月25日大根フザリューム 左対照区  右試験区.jpg

真ん中より    左 対照区     右 試験区

施用前

R2年2月25日久万町 使用前フザリウム  施用前 福島勝様 (2).jpg


 施用後

R2年2月25日久万町 使用後 福島勝様.jpg


① 上手く土壌の場が変わった場合で、1年(1作)で1反当たり100トンくらいの土の改質が出来る事。(表層10センチメートル位まで萎黄病が出てない。)2年3年と、状況によるが、病気が回避できてくる。(深くまでフザリウムが繁殖できなくなる。)事。

➁ 萎黄病の出やすい赤土の圃場の方が、黒ボク土壌の圃場より反応が早い。

➂ 資材施用後、時間をおけば置くほど反応が出やすい。

④ 雨水や散水による水分も一つの触媒になって作用していくこと。

などなどの知見が得られたのを覚えています。

おそらく、有効菌を土壌散布して、病原菌を押さえていく手法では、もっともっと長い時間と経費と労力がかかると思います。

菌体を使用する場合に、このような「場」の技術を融合させると、
一つの大変反応が早く効果的な技術、新しい手法が出来るのではないでしょうか。





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